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【アーサーの言の葉食堂】思考からすり抜けていた見方

アーサーの言の葉食堂(アーサー・ビナード)

 1本3ページほどのエッセイを、63本まとめた本だ。マガジンアルクの連載「日々のとなり」に掲載されたエッセイに加筆修正し、「出世ドーム」を加えている。




書評


評価:☆☆☆☆☆

 1本3ページほどのエッセイを、63本まとめた本だ。マガジンアルクの連載「日々のとなり」に掲載されたエッセイに加筆修正し、「出世ドーム」を加えている。
 承前の通りの媒体に掲載されたエッセイのため、英語と日本語のギャップに言及した、ウィットに富んだ内容が多い。本文中で、ユーモアとウィットの違いに触れられているエッセイがあるので、それを読めば私がウィットを選択した意味が分かるだろう。

 こうして、別の言語圏の人間から日本語圏を見ると、何となく日常でスルーしてしまっている文字群の中には、かなり奇妙に感じられてもおかしくない文章が紛れ込んでいるものだと、新鮮な気分で実感することが出来る。中々自分では気づけないものだ。
 そして、完全に別の視点で当たり前の日常を見ることが出来るようになれば、同じ場所で会っても、全く別の場所に来たのと同じくらいの体験をするチャンスが眠っているのかも知れない。そう思えば、ふらりと歩く近くの道が、子どもの頃、知らない町の知らない道を歩くようなドキドキさをもって感じられるだろう。


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