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【書物輪舞】歴史の闇に隠された真実、あるいは偽書

書物輪舞(赤城毅)

 世に出れば政治や経済を揺るがしかねない危険な内容が書かれた書物のみを扱うという書物狩人の中でもナンバーワンと言われるル・シャスール、半井優一の活躍を描くシリーズの第五弾。短編四本を収録している。



書評


評価:☆☆☆☆☆

 世に出れば政治や経済を揺るがしかねない危険な内容が書かれた書物のみを扱うという書物狩人の中でもナンバーワンと言われるル・シャスール、半井優一の活躍を描くシリーズの第五弾。短編四本を収録している。

「死すること許されぬならば」
 防衛省消防本部の書庫から一冊の本が消えた。本部長の香取久一陸将に調査を命じられた情報官・上条龍作一佐は、容疑者のロシア人と接触した大学准教授・半井優一の話を聞きに出向く。半井をスパイとあやしむ上条は、徹底的に彼の身元を洗うのだが…。
 失われたのは、ソ連から亡命してきたリュシコフが携えていたという、編み物の教本。その本に書かれた英語のメモ書きから、ル・シャスールはロマノフ王朝の最後に関するある真実を導き出す。

 日本のインテリジェンス・オフィサーと、書物狩人の対決?というか、一方的に敵視して破れてしまったというか。上条一佐が優秀な人物であるだけに、ル・シャスールの能力が際立つ構成になっている。

「書物の復讐」
 本を万引きして売りさばくことが常習化しているサラリーマン・加納達也は、「昭和十六年帝国海軍作戦計画」と書かれた赤い本を万引きしたばかりに、荒事に慣れた白人に人質を取られ、命まで脅かされそうになってしまう。
 そこに現れた銀髪の人物・半井優一は、彼の言動を心底軽蔑しつつも、失われようとしていたその本を保全し、そして加納に事件の真相を教えるのだった。

 本の万引きをする人間を徹底的に侮蔑しつつ、それと同じくらいに存在価値のない差別主義者の暴挙を食い止めるという、二種類の悪人が登場する作品となっている。

「ダイヤモンドよりも永遠に」
 ルーマニア女性のナディア・ドリメールから、チャウシェスクを批判したセルジウ・イサレスクの遺作「急行」の正誤表を入手する依頼を受けたル・シャスール。
 だが彼の前に、朝鮮労働党対外調査部のエージェントが現れ、その成果を横流しするように脅す。そこには、彼らの目をくらませる財宝の在り処が隠されているというのだ。

 何十年も経って腐っていなかった死体の理由が最もホラーな作品。しかしそのホラーには、とても美しい思いが寄り添っていたのだ。

「やんごとなき犯罪」
 ジャック・ザ・リッパーを生みだした魔術書「黒い光」を取り戻して欲しい。ロンドン警視庁のウィルボット警視正から依頼を受けたル・シャスールはシカゴに飛ぶ。そしてそこで見つける、魔術書の真実とは…。
 ル・シャスールの不倶戴天の敵である贋作者ミスター・クラウンが現れ、彼にひと泡吹かせようとまたもよからぬたくらみをする。

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