FC2ブログ
学ぶために何を読む? ホーム » スポンサー広告 » 社会 » 【ビブリア古書堂の事件手帖 (2) 栞子さんと謎めく日常】秘密の扉を開くための手順


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。






にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ


【ビブリア古書堂の事件手帖 (2) 栞子さんと謎めく日常】秘密の扉を開くための手順

ビブリア古書堂の事件手帖 (2) 栞子さんと謎めく日常(三上延)

 それにしても、自転車で何十キロも走りまわって本を買いに行くとか、あまりにも懐かし過ぎる感情だ。



書評


評価:☆☆☆☆☆

 色々あって、結局、ビブリア古書堂に再就職した五浦大輔は、店長の篠川栞子のもとで仕事を覚え始めていた。互いが互いのことを意識しているのは確実なのだけれど、特に関係が進展するということもない。
 そして今日も、本にまつわる謎がビブリア古書堂へと持ち込まれる。アントニィ・バージェス「時計仕掛けのオレンジ」(ハヤカワ文庫NV)の感想文を書いた小菅奈緒の妹・結衣についての謎。五浦大輔の昔の彼女である高坂晶穂の父が残した福田定一「名言随筆 サラリーマン」(六月社)にまつわる親の思い。査定中の本を置いたまま消えてしまった客が告げた、足塚不二雄「UTOPIA 最後の世界大戦」(鶴書房)に関する過去。そして、篠川栞子の母・篠川智恵子が残した坂口三千代「クラクラ日記」(文藝春秋)。

 前巻よりもこちらの方が、柱となるストーリーがある分、ずっと好みだ。本に魅了され、本を憎み、しかし本を捨てることもできず、普通の生活の方を犠牲にする。そんな、一般的な感覚から見れば異常な、しかし本好きには理解可能な考え方を持つヒロインを、比較的中立的な立場の主人公が追いかけることで、その奇妙な世界が徐々に明らかになっていく。
 そしてその過程の積み上げが、短編の構成とぴったり一致していて小気味よい。まあ、あざとすぎるという見方も出来なくはないけど。例えるならば、秘密の扉を開くために、主人公が順番に鍵を手に入れていくという様な演出なのだ。

 それにしても、自転車で何十キロも走りまわって本を買いに行くとか、あまりにも懐かし過ぎる感情だ。

関連記事






にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ


コメント
非公開コメント

トラックバック

http://yomumanabu.blog89.fc2.com/tb.php/169-14a0a175

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。