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パンの人 仕事と人生(フィルムアート社)

5人5様

 有名なパン屋の経営者インタビュー集。各人、各店、それぞれ特徴があるので以下に列挙します。

■ 渡辺陸「パンのペリカン」
パン屋の四代目。先代のやり方にかなり忠実に従っている印象を受ける。他店で修業することなく入店している。先代の時代は業務用が9割だったが、現在は小売が5割程度に伸びている。

■ 池田さよみ「空と麦と」
IT関連から自然農へ。そして国産小麦から製パンへ。パンのレシピは志賀勝栄氏の指導を受けている。今後は無農薬野菜を使用したデリへの移行を模索中。

■ 杉窪章匡「365日」
漆器職人の家系。高校中退からうどん屋、パティスリー、渡仏修業、独立して店舗プロデュース、カフェ・ベーカリー開店。

■ 伊原靖友「パン焼き小屋 ツオップ」
他店で修行の後、父の経営するパン屋で働き、経営権を奪う。リニューアルオープンし、40名近くの従業員を雇用し、多品種を日に何度も生産する店舗運営をする。

■ 藤森二郎「ビゴ東京」
フィリップ・ピゴ氏に弟子入りし、その精神に忠実に店舗経営を行う。多くの有名パティシエなどを支援する。

 5人5様で考え方も違っており、成功のための決まったやり方がある訳ではないようだ。ただはっきり共通しているのは、自分自身の労力を費やすことに骨惜しみしている人は一人もいないということだと思う。





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フィスコ仮想通貨取引所で始める「ビットコイン取引」超入門(田代昌之)

フィスコ仮想通貨取引所のチュートリアル

 70%程はフィスコ仮想通貨取引所のチュートリアルで、30%程はビットコイン(以下、BTC)に関する説明が書かれている。超入門と銘打っているくらいなので、技術的に詳しい説明がある訳ではないか、基本的な特徴は把握できる。しかし、値段に見合う内容かと問われると、疑問を抱かざるを得ない。

《各章の概要》
【Part.1 ビットコイン基本のキ】
・BTCはサトシ・ナカモト氏(詳細不明)の2008年の論文に基づいて作られた
・BTCには発行上限があり、それは2100万BTCである
・BTCはブロックチェーンという技術と分散型サーバーにより担保されている
・BTCは取引データのブロックをチェーン化する際に新規発行される(マイニング)
・初期のマイニング報酬は50BTCであり、21万ブロック増加するごとに報酬は半減する
・2017年4月施行の改正資金決済法により、仮想通貨取引所は金融庁の監督下に置かれた
・BTC以外にもイーサリアムやリップル等の仮想通貨があるが、BTCは時価総額の7割を占める

【Part.2 ビットコイントレードを始める前の準備】
・BTCは仮想通貨取引所ごとに取引されており、取引価格には差異があり得る

【Part.3 フィスコ仮想通貨取引所で口座を開設しよう】
・フィスコ仮想通貨取引所口座開設の手引き

【Part.4 ビットコイン相場の見方を知ろう】
・フィスコ仮想通貨取引所のチャートの見方
・BTC取引の最初は2010年5月22日の、1万BTC=ピザ2枚である

【Part.5 フィスコ仮想通貨取引所でトレードを始めよう】
・フィスコ仮想通貨取引所でのBTC売買の手引き
・BTC取引に伴う利益の税制は未整備だが、2017年に決定予定

《考察》
(1) マイニングと経済活動
・日本銀行券の価値は日本政府が債務保証することで担保されているのに対し、BTCはBTCの信頼性を担保するマイニングに価値を認める共同幻想により担保されていると解釈できる
・マイニングはBTCを担保する行為であると共に、実社会における経済活動と類似している
・実社会では経済活動に課税することで市場をコントロールするコストを賄っているが、BTCに類似の機能はあるのか
・無いとすれば、実経済に寄生しているだけではないのか

(2) マイニングコストと交換レート
・半減期を迎える毎にマイニング報酬は半減するが、実経済で発生するコストを賄わなければならないと考えると実質のマイニング報酬は変わらない可能性が高いので、実通貨安BTC高に向かうのではないか
・BTCの発行上限に達した時、何が起こるのか

(3) 決済機能と裁定取引
・決済機能が強化されていくと、例えばBTCで安い地域で金を買い、高い所でBTCに変えるような、実経済との裁定取引が起きるのではないか
・こうした場合、大資本が強い影響力を及ぼすようになり、BTCの不安定性を招くのではないか

 色々考えると怖い部分もあるので、初期参入者の利益をガッツリ得たら、サッサと離脱した方が良い様な気がします。





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Beyond Human 超人類の時代へ 今、医療テクノロジーの最先端で(イブ・ヘロルド)

思索のきっかけに

最先端の科学を素人でも理解できるように紹介する活動。しかし科学的な説明が大雑把で、哲学的な思索も不十分なので、満足度はそれほど高くない。

第1章 人とテクノロジーが融合するとき
モデルとしてある夫婦の夫の視点で、未来に起きうるべき生死に関する意思決定とその結果のショートストーリーを披露し、本書で取り上げていくテーマについて概説している。

第2章 「生まれたときからの心臓より調子いい」
人工心臓に関する話。

第3章 腎臓、肺、肝臓の疾病の克服を目指して
人工の腎臓、肺、肝臓の開発に関わるコンバージング・テクノロジー(異なる二つ以上の科学や技術を収斂する技術)の紹介。

第4章 糖尿病? それならアプリをどうぞ
人工膵臓によって変わる生活の話。

第5章 治療と能力増強(エンハンスメント)の境界線
技術は原状復帰するだけでなく、能力増強を引き起こしていく可能性がある。

第6章 よりよい脳を構築する
脳神経への医学的アプローチは、死後の意識の固定化を実現するのかという様な、哲学的な思索。

第7章 エイジレス社会
身体の部品交換ができるようになって寿命が伸ばせる場合、それは人間の権利となるのか。

第8章 ソーシャルロボットの時代
人間の機能の再現は人間を超えるロボットの製造にたどりつく。

第9章 超人類の時代へ
人間を超える人間が実現した時、人間の本質となるのは何なのか。





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